SDGsへの問題意識を持った若者による学生団体「やさしいせいふく」様をお招きし、繊維業界がかかえる問題をTES会員も巻き込んで考える形での講演やワークショップを開催していただきました。ワークショップでは、自身の問題意識ではなく、立場を変えるとどう思うか？というユニークな設問での進行により、参加者の思考を刺激しました。
　やさしいせいふくは、「自然にやさしい」「ひとにやさしい」「世界にやさしい」を理念に掲げ、活動を通して自分たちにできることを模索し、トレーサブルなＴシャツの製造販売にも取り組み、その利潤を寄付するなど行動に移しています。オンラインミーティングやQRコードからの質問回収など、現代のツールを自在に使いこなし、発足からわずか3年ながら、様々なイベントや教育機関での登壇32件、マスコミ取材対応実績は9件と、存在感と発信力のある団体になりつつあります。
　学生らしい純粋な目で世界の未来を思い、人権や環境などのデリケートな問題に真正面から疑問を呈し、より多くの人々によりよき方向へ向かう道筋を考え示そうとする若者達に、業界の中にいる私達はどう応えるべきか、大いに感心し、また考えさせられる機会となりました。