第49回クレーム事例勉強会
TES会 中部支部
立松 元
第49回クレーム事例勉強会報告(1)
日時 平成17年4月22日
場所 名古屋市西生涯学習センター
事例 糸の飛び出し
品名 紳士スーツ
組成 表地:毛97% ポリウレタン3%
裏地:ポリエステル100%
事例提供者業種 商社
苦情内容
クリーニング店より石油系ドライクリーニングしたらループ状に糸の飛び出しが全体に出たとのクレームがきた。
検討内容
・ポリウレタンの劣化によるものでは。
・ドライクリーニング溶剤がパークレンだったのでは。
検討結果
・劣化によるものならループ状ではなく、切れた状態で出るし、劣化しやすい部分に出て、全体的ということはないのでは、ならばウレタンが鞘状糸より膨潤して飛び出し、スリップしやすい鞘状糸なのではないか。
又は膨潤の大きくなるパークレンで洗われているのではないか。
第49回クレーム事例勉強会報告(2)
日時 平成17年4月22日
場所 名古屋市西生涯学習センター
事例 縞柄の消失
品名 ワイシャツ(オーダー)
白地に縞及び格子柄
組成 綿 100%
事例提供者業種 クリーニング業者
ラベル絵表示
オーダー品のため無し
苦情内容
背中上部肩甲骨のところだけ縞が消えている。検討内容
その部分にだけ色糸が無くなっている、なにかその部分に強い摩擦力が働いたのか、すれが原因ならば着用時にもっと擦れる襟に消失がみられないのはなぜか。検討結果
3枚のシャツが同一の着用者でもなくクリーニング店も違っていて同じ状況であることからブランドは違っていても色糸に普通より問題のあるものが使用されているのではないか、元をたどれば生地の生産者が同じではないであろうか。ただ肩甲骨のところに表れるのは着用条件、クリーニング店でのプレス使用機械、などの検証が必要であろうとのことで分からないままである。