第48回クレーム事例勉強会
TES会 中部支部
立松 元
第48回クレーム事例勉強会報告(1)
日時 平成17年2月18日
場所 名古屋市西生涯学習センター
事例 クリーニング後の表地の伸び
品名 婦人上衣
組成 表地:ポリエステル100%
柄部レーヨンフロッキー加工
裏地:キュプラ
事例提供者業種 クリーニング業者
ラベル絵表示 苦情内容
背中表地にたるみ。
検討内容
・エンボスの熱セットがあまく成ったののでは。
・脇の縫い糸が縮んだのでは。
・表地が縮んだのでは。
検討結果
・ひっくりかえしてみるとエンボス状の布を縫製するため、裏にドット状に接着された白布がついていて、部分的には残っている所も見られるが、背中では殆どはがれていた。購入して3年とのこと着用中にすでにはがれていたのでは。
第48回クレーム事例勉強会報告(2)
日時 平成17年2月18日
場所 名古屋市西生涯学習センター
事例 プレスでの損傷
品名 ブラウス(黄色)
組成 綿 65% ナイロン 30%
ポリウレタン 5%
事例提供者業種 クリーニング業者
ラベル絵表示 苦情内容
アイロンのスチーム跡がついた。
検討内容
ナイロンが溶けたのか、ポリウレタンが溶けたのか、それとの何か加工されているのもが影響されたのか。
やはりナイロンが溶けたのであろう、アイロンは電熱の入ったスチームアイロンなのでスチーム温度の高くなり、アイロン温度が200度になったときに再現できた。
ボーケンの展示会にもナイロン、綿混製品の事例が出ていました。
クリーニング業者から当て布低温アイロンの表示があるが、これでは絞り皺が消せる仕上げが出来ないとの指摘有り、特に家庭洗濯の時家庭用アイロンではむりではないか。
綿ポリ混なら仕上げ温度が高くてもいいのに何故綿ナイロンかには、風合いが柔らかく出来るからであろう。
第48回クレーム事例勉強会報告(3)
日時 平成17年2月18日
場所 名古屋市西生涯学習センター
事例 クリーニング中の破れ
品名 ブラウス スペイン製(外国表示のみ)
組成 綿 100%
事例提供者業種 クリーニング業者
ラベル絵表示 苦情内容
手洗いしたが破れた。綿製品で何故これほど弱いのか。。
検討内容
手で引っ張っただけで破れた。随分細い綿糸が使用されているが、なにか減量加工でもされているのか。検討結果
強度低下の原因が何か調べるのは無理ではないか。PH調べようとしても何度もクリーニングしたものでは簡単ではないものと思われる。