事例提供者 消費者
苦情内容と苦情品の状態
・ 営業クリーニングをしたところ、上着の身巾が大きく横に伸びてしまった。
・ 今年の初夏に購入したもので5,6回着てクリーニングに出した。次に着ようとしたとき伸びに気づいた。
・ クリーニング店に苦情を言い、やり直してもらったところ、身巾はほぼ戻ったが衿が伸びたままで、着用すると前が開きすぎる。
・ タンクトップは衿部分がたるむようになった。
◎実施したクリーニング方法
・石油系ドライ 25℃ 8分
・タンブラー乾燥 50℃ 25分
・人体プレスで仕上げ
検討内容
・アクリル100%製品は熱に弱いので洗い・乾燥取り扱いに注意する。
・取り扱い絵表示のドライクリーニング絵表示に石油系(402)を付記するのがよい。ドライクリーニング後に製品を取り出し平干しをすべき。タンブラー乾燥しない方がよい。絡まって引っ張られて伸び、しわが出る。
・人体プレスはこの場合やらない。やる場合はネットをかぶせ、バッグの3カ所で絞りをするが伸びる危険性高い。
・手洗い洗濯絵表示の中性表示を削除した方がよい。
・衿の部分の伸びは再クリーニングで直していないのではないか。
検討結果
・クリーニング方法、乾燥方法、仕上げ方法がそれぞれ適正ではない。
・アクリル100%製品は熱に弱く伸びやすいのでネットに入れて洗濯する。
・この場合、ドライクリーニング後の乾燥工程は日陰・平干しとする。
・人体プレス仕上げでアクリルニットが伸びた事が今回最大原因ではないか。
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