25年度

平成25年度 品質と技術に関する講演会 (平成25年度最終行事)

日 時 平成26年4月19日(土)  13:30~17:00
場 所 福井県工業技術センター 講堂
内 容 ①『クリーニングクレーム事例について』
 ~ウレタン加工素材を主とした事例の紹介~
 講師:全国クリーニング生活衛生同業組合連合会
 クリーニング綜合研究所 所長 小野 雅啓 氏
②『合成繊維の高次加工』
 ~原糸開発と合成繊維の染色、高付加価値技術~
 講師:日本繊維技術士センター 技術士 嶋田 幸二郎 氏 (元帝人)
参加者 49名

講演会要約

*小野氏からは、ウレタン使い或は 加工の繊維製品のクリーニング事例についてお話し頂いた。 ポリウレタン・バックコーティング樹脂の表地へのシミ出し、ポリウレタン樹脂バックコーテ ィング部分のはく離、ポリウレタン糸劣化による伸び、ポリウレタン糸の収縮、ポリウレタン 糸の吹き出し、ポリウレタンゴムの膨潤、ポリウレタン被膜への転写、ポリウレタン糸からの 移染など、ウレタンに関わる事故事例の実際を紹介され、その種類の多さに驚かされた。これ らの事故を引き起こす因子(ポリウレタンを変化させる因子)としては、水、紫外線、NOxガ ス、機械的応力、 熱、溶媒(溶解、膨潤)などがあげられるという。 クリーニングそのものが 起因する劣化というより、ポリウレタン自体の各種因子による劣化 という側面が強いということも よく わかった講演でした。 *嶋田氏は、まずポリエステルの染色の基本的なプロセスとその要素技術を 原糸使いやその 状態の推移と合せ、大変 わかりやすく解説された。<精練>~<リラックス>~<プレセ ット>~<減量>~<染色>~<後加工>。次に合繊の染色の基礎理論を展開。無地染め にシリコンやフッ素系樹脂を活用した濃染化技術~捺染~インクジェットプリントなど についても具体的に話された。更に、ラミネートやコーティング加工技術や 吸水速乾、撥 水加工、透湿防水加工、抗菌防臭加工、防炎加工など機能性を付与する高次加工について 基礎から最新の技術まで話された。染色工場で行なわれている染色や加工技術を知らない TESや、染色工場の新人には大変勉強になり、また、ベテランのTESにとっても、頭の整 理ができる良い講演でした。