26年度

平成26年度 繊維製品品質研究会

日 時 平成27年2月21日(土)  13:30~17:00
会 場 (一財)日本繊維製品品質技術センター(QTEC) 福井試験センター

内 容

①『家庭洗濯機を使って起きる事故と対策』
講師:(一財)日本繊維製品品質技術センター 東部事業所 所長 大井 誠治 氏
②『アセアン地域を中心とした生産、品質管理について』
講師:エルテック 代表   丸本 剛 氏 (元日阪製作所)

大井氏からは、GMS(総合スーパー)等の中国生産の技術顧問を務められているお立場から ブラックボックスゾーンになっている中国生産のテキスタイル製造の実態に触れられた後、①綿の反応染料の色落ち事例の背景と基本的な技術・品質管理のあり方を、②綿ニットの斜行事例の発生メカニズムと対策、③ポリエステル/ ポリウレタン混ニットの分散染料の昇華汚染の発生メカニズムと防止策等について、実にわかりやすく解説頂いた。

丸本氏からは、染色加工機メーカー勤務のご経験から、日本国内産地の縮小の実態、中国・アセアン諸国での生産拡大の背景と現地・染色工場の実態についてお話し頂いた。中国に於いては技術・品質管理が進んでいる大規模な工場と、一方でひどい生産管理・品質管理の工場の実態の例を話された。その中で、品質問題事例として、①液流染色機での高温で染料の飛びつき、②水の硬度成分起因の例、③硫化染料の湿摩擦不良の例、④紡績オイルのWAX使用の染色斑の例、⑤芯地のビーム染色機に於けるモアレの例、⑥合繊ニットのねじれシワの例等についてお話し頂いた。