30年度

平成30年度 TES会 北陸支部 年次大会

日 時 平成30年6月16日(土)  13:30 ~18:30
会 場 丸岡総合福祉保健センター 多目的ホール
内 容 (1) 年次大会
 ①平成29年度行事 及び 会計報告  
 ②平成30年度行事 及び 予算案
 ③功労者表彰 白崎 潤一 氏(副代表幹事:黒川クリーニング社)
(2)特別講演    
 ①『人の体温に対する生理反応と 衣服の快適性』
  講師:文化学園大学  名誉教授 田村 照子 氏
 ②『日本企業の海外展開と グローバル化を支える人材とは』
  講師:日本貿易振興機構(ジェトロ) 金沢貿易情報センター 所長 末廣 徹 氏
(3)交流会(情報交換会)
参加者 62名

年次大会要約

特別講演-要旨 ①『人の体温に対する生理反応と 衣服の快適性』
 講師:文化学園大学  名誉教授 田村 照子 氏
②『日本企業の海外展開と グローバル化を支える人材とは』
 講師:日本貿易振興機構(ジェトロ) 金沢貿易情報センター 所長 末廣 徹 氏


田村氏は、衣服の肌触りの良さによる快適感や蒸れによる不快感と人の交感 神経の活動との関係があるが、医学的見地・手法を用いた衣服の定量的な快適 性の研究開発が重要であることを冒頭で話され、人体の部位や加齢により温度感受性や湿潤感(濡れ感)が異なることを具体的な実験方法と計測事例で示された。更にスキンモデル(人工皮膚)や 発汗サーマルマネキン等を用いた実証実 験事例の多くを示された。結論的に、快適アパレルの開発には、まず布地の熱水分特性評価をスキンモデルで、次いで衣服・着衣の熱水分特性評価を発汗サ ーマルマネキンで、最後に人体実験で確認する手順が大事である点を話された。
     
末廣氏
は、繊維分野に於ける欧州輸入品市場は中国をトップに韓国・日本・ インドなどアジア勢が2/3を占めるが、トルコも次に多い、一方フランスはEU 域内からの調達が圧倒的なことをまず話された。また、繊維分野におけるFTA /EPAの活用状況に触れた上で、グローバルな人材として、語学力に加え、行動 力、発信力、異文化活用力が求められる点を話された 。