29年度

平成29年度 繊維製品品質管理・基礎講座② 『苦情事例研究会』

日 時 平成30年3月17日(土)  13:30 ~17:00
会 場 福井県坂井市・高椋(たかぼこ)コミュニティセンター
内 容 (1)『苦情事例の解析のプロセスについて』(解説講演)        
 講師:(一財)カケンテストセンター 北陸検査所 土田 憲史 氏      
(2)『苦情事例の発生要因の解析』(演習)
(3)総括  (土田氏)
参加者

40名

講演会要約

(1)『苦情事例の解析のプロセスについて』(解説講演)    講師:(一財)カケンテストセンター 北陸検査所 土田 憲史 氏

品質苦情について、①色に関する事例、②損傷・形態変化等に関する事例、 ③縫製・安全性・表示等に関する事例について、それらの解析のプロセスをどう 進めたら良いか、実際の事例を基にわかりやすく話して頂きました。

(2)『苦情事例の発生要因の解析』(演習) 次に実際に起きた苦情事例の3つの現物を配布。それらの発生要因の解析を10 数名づつの3班に分かれ グループ討議を行ない、各班の班長が各班の見解を発表。
     (3) 総括 (土田氏) 最後に グループ討議した次の3つの事例について、土田氏が 解説。
・綿/ポリエステルの青いワンピース:1回着用のみで両脇部分がピンク色に変色
(製品中の綿の反応染料への制汗剤の漂白作用の変色と類推)
・ポリエステルのパーカー:グレーの地色に黒の部分切替品)の購入時の部分汚れ
(中国製:比較的高温の畳んだ状態での製品保存期間中の分散染料の昇華と類推)
・迷彩プリントのポリエステル・パンツ:3~4回着用でお尻の縫い目が裂けた
(元来、滑脱しやすい生地で、着用時の負荷により、縫い目滑脱したと類推)

*大変、実践的で 理解しやすい研究会で、参加者には好評でした。