「染色とは…」という基礎の確認から始まったセミナーは、加工工程の流れに応じた、多くのカラー写真を含む詳しい資料とともに、重要ポイントでは加工現場の様子を動画で紹介し、大変解りやすい講義であった。また、綿染めからプリントまで様々な染色方法と使用する装置の図、用語に加え、手法ごとに具体的な最適温度や圧力数値の説明もあり、基礎のみならず中堅会員にとっても忘れていた事項や、記憶の確認になる内容となっていた。
　後半では、機能素材としての仕上げ加工の内容や、色の見え方、演色性にも話が及び、「染色」がファッション産業にとって重要なポイントであることを改めて認識した。
　質疑応答では予定時間を越えても途切れないほど活発に質問が飛び交い、有意義な講習会であった。